2013年1月15日火曜日

ココクールマザーレイク・セレクション受賞!

ココクールマザーレイク・セレクション受賞


2013年1月4日 滋賀県からの発表で、「日野椀」が ココクールマザーレイク・セレクション に選定されました!!!


ココクールマザーセレクションとは・・・
滋賀ならではの資源や素材を生かした上質な商品・サービスを、独自ブランド「ココクールマザーレイクセレクション」と認定し、県内外に発信する取り組み で、
県内から10品目選ばれました。

ココクールのホームページは、以下です。
 http://www.shigaplaza.or.jp/selection/ 


日野椀も、滋賀の特産品として県から正式な認定を受けました!

日野椀復興の会の皆様方、とりわけ尽力注いでいただいている 中田様、奥様
日野椀を心込めて製作してくれている職人さん達
ご愛用いただいているお客様

皆様に心から感謝いたします。

これからもより良い作品を世に送り出せるよう、尽力つくして行きます。
ゆっくりのペースではありますが・・・

ありがとうございます!!!

2013年1月2日水曜日

お箸

漆塗りのお箸・・・ つるつる滑って使いにくいとか、うどん、蕎麦食えないとか
すぐにぺろぺろ剥がれてきて長持ちしないとか
そんなイメージがあると思います。

このお箸はそんな心配はいりません。
木地と技法をいろいろ試してみて、多くの事を学びました。

お箸に使う材は、粘りがあり、折れにくく、漆をよく吸い込むマラスという材に変更しました。
日野椀で使っているケヤキは、あの細い形状では折れやすく、反りやすい為お箸には☓でした。

塗り技法は、昔から滑らない様に砥の粉を混ぜた漆で仕上げる方法がとられていますが、
これはザラザラの口当たりが気にいらず、新たな技法をを考えました。
口当たりがツルっとした漆の口当たりのまま滑らないお箸が出来上がりました。

耐久性も良いです。
家でも毎日使って、もう8年程経ちます。
茶碗や皿にこすりつけて使うわけですから当然 先端は漆が剥げて白くなります。
漆の色もあせてきます。

しかし、先端以外は剥げていません。
そして、すり減って短くなってきています。
新品と比べて2~3mmほど短く、すり減っています。
でもまだちゃんと滑らずうどんも美味しくいただけます。

もうぼちぼち塗り直し修理しようかなって思っています。
そうです。
塗り直し修理すれば、また再生できるんです。

本物の木と漆だけを使った製品はずっと使えるんです!




お箸 小   赤 赤溜    16cm     ¥1620
         黒 赤溜              ¥1620

          中   赤 赤溜    
         黒 赤               22cm      ¥1620
 
         
         大    赤 黒
         黒 赤溜     24cm      ¥1944




子供椀

子供椀にはデザインの中にいろいろな機能を組み込んでいます。
子供達はお椀を持つ時、お椀を使い慣れた大人の様に高台の下に上手く指を滑り込ませる事は出来ません。
必然的にヘリをつまみます。
その時に、指の掛かりが良い様にハソリという形にしています。

ハソリとは、飲みくち部分が反り開き、ユリの花のようなデザインです。
口当たり良く、唇にのる感じで使い易いです。
そしてハソリの飲み口は横こぼれしにくいです。



子供椀 小 黒赤   径 112mm   高さ 58mm          ¥4860


食器洗浄機に入れる際、裏向けて高台を上にして入れますよね。
通常のお茶碗だと、洗い上がると、高台に水が溜まっていると思います。

この高台なしは、そうならないように食洗機で使いやすいデザインにしました。
高台の裏は緩やかな凹みがついていて水切りが良いです。
すぐに吹き飛びます。

汁椀や飯碗に使用する時も凹みに指がかかるので、慣れると不安はありません。





子供達は置く時にも安定よくゆっくりと置く様な事はしてくれません。
その為、ひっくり返してしまうのですが、このお椀はひっくり返してもダルマの様にすぐに起き上がります。



子供椀 小 赤                                  ¥4860




子供椀 小 溜                                 ¥4860



子供椀 大 は更に重心が低く口径も大きいです。
大人でも少し小さめですが使えます。
これもダルマさんです。
幼稚園の給食では、小をご飯用に、大を汁椀として使って頂いています。



子供椀 大 黒赤   径 121mm   高さ 58mm          ¥4860




子供椀 大 赤                                 ¥4860





子供椀 大 溜                                 ¥4860


溜め塗りとは、顔料の入っていない漆本来の透け茶色です。

塗り上がって間もない状態では、黒に近いくらい黒いですが、1年くらいの時間をかけて透けて行きます。そして杢目がはっきり見える透け茶色で落ち着きます。

これは剥げて行くのではなく、漆自体が強度を増しながら透明に近づいて行くのです。
そしてケヤキの杢目が段々と見えてきます。


上の写真の左右とも同じ子供椀 大 溜塗りです。
左は乾き上がってすぐの状態。
右は保育園の給食用として3年使われた現物です。

左の黒っぽい茶から使っているうちに、1年程で右の様な透け色に変化して行きます。
これくらいの透け色で落ち着きます。

本物の漆だけを使って実用に耐える厚みに塗り上げると、最初から杢目の透けて見えるものを作ることは不可能です。

漆器を育てるという言葉がありますが、この様に景色の変わって行くさまを表した言葉ではないかと思います。




2012年12月30日日曜日

ハソリ 高台なし

ハソリとは、飲みくち部分が反り開き、ユリの花のようなデザインです。
口当たり良く、唇にのる感じで使い易いです。

食器洗浄機に入れる際、裏向けて高台を上にして入れますよね。
通常のお茶碗だと、洗い上がると、高台に水が溜まっていると思います。

この高台なしは、そうならないように食洗機で使いやすいデザインにしました。
高台の裏は緩やかな凹みがついていて水切りが良いです。
すぐに吹き飛びます。

汁椀や飯碗に使用する時も凹みに指がかかるので、慣れると不安はありません。




この形、大きさは汁椀として最も使いやすいです。
ハソリ高台ありと同じ大きさです。

このお椀は、ひっくり返しても起き上がってくるダルマの様な機能も備えています。

木地は日本産ケヤキです。



ハソリ高台なし  黒   径120mm    高さ65mm         ¥5400




ハソリ高台なし  赤                              ¥5400


日野椀は単色の黒仕上げの場合下に赤が、赤仕上げの場合下に黒が塗ってあり、長らくつかっていると、良く触る部分が自然に磨り減り、下の色が出て自然の時代仕上げになっていきます。この技法は根来塗りが有名です。




ハソリ高台なし  溜                              ¥5400

溜め塗りとは、顔料の入っていない漆本来の透け茶色です。

塗り上がって間もない状態では、黒に近いくらい黒いですが、1年くらいの時間をかけて透けて行きます。そして杢目がはっきり見える透け茶色で落ち着きます。

これは剥げて行くのではなく、漆自体が強度を増しながら透明に近づいて行くのです。
そしてケヤキの杢目が段々と見えてきます。



上の写真の左右とも同じ溜塗りです。
左は乾き上がってすぐの状態。
右は保育園の給食用として3年使われた現物です。

左の黒っぽい茶から使っているうちに、1年程で右の様な透け色に変化して行きます。
これくらいの透け色で落ち着きます。

本物の漆だけを使って実用に耐える厚みに塗り上げると、最初から杢目の透けて見えるものを作ることは不可能です。

漆器を育てるという言葉がありますが、この様に景色の変わって行くさまを表した言葉ではないかと思います。



2012年12月27日木曜日

ハソリ 高台有り

ハソリとは、飲みくち部分が反り開き、ユリの花のようなデザインです。
口当たり良く、唇にのる感じで使い易いです。
高台があるのでしっかり指がかかり安心感があります。




この形、大きさは汁椀として最も使いやすいです。

木地は日本産ケヤキです。


ハソリ 高台有り  時代黒  径 120mm  高さ 68mm      ¥6480

時代塗りとは、時代黒の場合、仕上げ塗りの際に、赤で仕上げた上に黒を薄く重ね、研ぎ出し、下に塗った赤が景色良くでた状態で、更に上から透け漆を塗り重ね仕上げた技法です。

日野椀は単色の黒仕上げでも下に赤が、赤仕上げの場合下に黒が塗ってあり、長らくつかっていると良く触る部分が自然に磨り減り自然の時代仕上げになっていきます。この技法は根来塗りが有名です。

日野椀時代塗りは、はじめからこの景色で仕上げた塗り技法です。




ハソリ 高台有り 時代赤                           ¥6480





ハソリ 高台有り  帯入り                          ¥6480


帯入りは全体は漆本来の半透明の茶色です。溜め塗りと言います。
時間が経つと漆が透けて、うっすらと木目が見えてきます。
帯の部分ははっきりと木目が見えています。
実は、この2種の技法を組み合わせるのは大変厄介な作業なのです。
この技法専用の機材を考案し、自作し、成功しました。
日野椀独自の技法です。
   

2012年12月24日月曜日

一文字椀

お椀や食器を持って食べる習慣は、日本独自のものの様です。
お隣韓国でも食器を持って食べるのはマナー違反らしいです。
西洋でも、ナイフ、フォーク、スプーンで持つ食器はカップとグラスだけですかね。

日本独自の文化 大切に美しく伝えて行きたいものです。

お椀を持つ時、自然と指をお椀の下に持ち替えますよね。
これは幼い頃から自然についた習慣で、意識なしに指が勝手に動いています。

しかし、子供や外国人、その他、末端が自由に動きにくい人にとっては難しい動作で、それが原因でひっくり返してしまう事が多い様です。

一文字椀は、持ち替えなしに安定して持てる機能を備えました。

少し大振りのこの器は丼もの、麺類、おでん、煮物・・・使う用途が大変広いです。
これでいただく うなぎ丼は 日本に生まれて感謝! 状態です。

デザイン的にも良いモノが出来たと自己満足です!

木地は日本産ケヤキです。



 

一文字椀  赤溜  小  径 120mm  高さ 84mm        ¥7020
             

             大  径 126mm  高さ 86mm        ¥8100

赤溜とは、赤(朱)で仕上げた上に、更に透け漆を塗り、赤を少しくすんだ渋い色に仕上げる技法です。
赤の上に薄く刷毛あとを残した仕上げは、手塗りでしか絶対に出せない味わいです。
美しい刷毛あとを出すのは熟練した職人さんにしか出来ません。






一文字椀 溜め塗り 小                           ¥7020      
               
                                    大                                                                      ¥8100

溜め塗りとは、顔料の入っていない漆本来の透け茶色です。

塗り上がって間もない状態では、黒に近いくらい黒いですが、1年くらいの時間をかけて透けて行きます。そして杢目がはっきり見える透け茶色で落ち着きます。

これは剥げて行くのではなく、漆自体が強度を増しながら透明に近づいて行くのです。
そしてケヤキの杢目が段々と見えてきます。



上の写真の左右とも同じ溜塗りです。
左は乾き上がってすぐの状態。
右は保育園の給食用として3年使われた現物です。

左の黒っぽい茶から使っているうちに、1年程で右の様な透け色に変化して行きます。
これくらいの透け色で落ち着きます。

本物の漆だけを使って実用に耐える厚みに塗り上げると、最初から杢目の透けて見えるものを作ることは不可能です。

漆器を育てるという言葉がありますが、この様に景色の変わって行くさまを表した言葉ではないかと思います。

2012年12月23日日曜日

ツヅミ椀

古くから作られて来たオーソドックススタイルです。
お椀と言えばこの形を連想される方も多いと思います。

木地は日本産ケヤキです。



ツヅミ椀 小 時代黒   径 128mm  高さ 80mm        ¥8640
   
      大          径 135mm  高さ 90mm        ¥9720


時代塗りとは、時代黒の場合、仕上げ塗りの際に、赤で仕上げた上に黒を薄く重ね、研ぎ出し、下に塗った赤が景色良くでた状態で、更に上から透け漆を塗り重ね仕上げた技法です。

日野椀は単色の黒仕上げでも下に赤が、赤仕上げの場合下に黒が塗ってあり、長らくつかっていると良く触る部分が自然に磨り減り自然の時代仕上げになっていきます。この技法は根来塗りが有名です。

日野椀時代塗りは、はじめからこの景色で仕上げた塗り技法です。





ツヅミ椀 小 時代赤                             ¥8640
  
       大                                    ¥9720




ツヅミ椀 小 帯入り                              ¥8640
       大                                   ¥9720

帯入りは全体は漆本来の半透明の茶色です。溜め塗りと言います。
時間が経つと漆が透けて、うっすらと木目が見えてきます。
帯の部分ははっきりと木目が見えています。
実は、この2種の技法を組み合わせるのは大変厄介な作業なのです。
この技法専用の機材を考案し、自作し、成功しました。
日野椀独自の技法です。