鈴鹿山系の麓、三重県との境、滋賀県でもディープで風光明媚なゆったりした素晴らしい田舎町
そんな所で日野椀は作られています。
日野は安土桃山~江戸中期にかけて、全国的にも知られた漆器の大産地でした。
蒲生氏郷公の奨励により木地師、塗師が集められ量産体制が出来上がりました。
近年の研究によると、木地となる材木は、遠く島根や鳥取から海路により取り寄せられていた様です。
そうして量産された日野椀は近江日野商人の最初の商品目として各地に販売されて行きました。
最盛期には全国シェアの1/3ほどの流通量があったと言われています。
こんな日野椀も時代と共に衰退し、江戸末期には途絶えてしまいました。
2004年春、日野町有志日野椀復興の会のご協力の元 日野椀を再現復興いたしました。
昔の日野椀がそうであったように日常使いの漆器として、現代の生活に合うように耐久性、使い勝手を考慮しました。
食器洗浄機にも耐えられる堅牢な作りと、人の手でしか出す事のできない暖かな風合いが特色です。
日野椀は、木と漆という自然の素材だけで作られています。
プラスチック製品から出る環境ホルモン(内分泌攪乱化学物質)の心配などなく、安全な食器として、子供さんにも安心してお使いいただけます。
幼稚園、保育園、学校の給食用食器として過酷な条件下でもお使い頂いており、耐久性も実証されています。
長くお使い頂いて傷んでまいりましたら修理も可能です。
毎日の食卓にいつも横にある。
多くの食器の中から意識なしに手が自然に選んでいる。
特別な時に使うのではなく、日常生活に溶け込む日本の伝統、自然素材の素晴らしさをいつまでも残していけたら幸せです。
多くの食器の中から意識なしに手が自然に選んでいる。
特別な時に使うのではなく、日常生活に溶け込む日本の伝統、自然素材の素晴らしさをいつまでも残していけたら幸せです。
どうか末永くご愛用ください。
本年1月、会津若松市を訪ねた時、漆器の老舗・鈴木屋利平衛商店のご主人(女性)に出会いました。
返信削除衰退していた会津塗りを復興された方で、近江・木地の里を訪ね、同じく衰退していた日野椀のことも良く調べておられました。
北川さんもご承知かもしれません。
コメント頂き、ありがとうございます。
削除鈴木屋利兵衛商店様の事は情報だけ知っています。
歴史的建造物の素晴らしいお店ですね。
日野椀の衰退の理由については諸説あり、未だに真相はわかっておりません。
そして、日野商人が流通させた日野椀がどんな物であったのかもわかっておりません。
蒔絵をほどこしたハイクラスの物は残っているのですが、
庶民に愛された日常雑器の日野椀は現存している物が未だ見つからず謎のままです。
こちらでも日野商人館館長が松阪、会津はもとより、文献から想像できる日野商人の販路ルートの宿場や旧家など日野椀が残っていそうな場所を調べておられます。
また新しい情報が見つかればお知らせいたします。
ありがとうございます!