日野椀で現存する最古の物は、室町時代に作られた祭器で日野商人館にて所蔵されています。
高台の高い大ぶりのお椀で、「もののけ姫」に出てきそうなインパクトあるデザインです。
漆は外赤、内黒
材はおそらくヒノキではないかと私は考えています。
そのレプリカが 室町椀です。 堂々たる風格です。
木地は日本産ケヤキです。
室町椀 赤黒 直径145mm 高さ105mm 木地 ケヤキ 16200円
室町椀 時代黒 16200円
時代塗りとは、時代黒の場合仕上げ塗りの際に、赤で仕上げた上に黒を薄く重ね、研ぎ出し、下に塗った赤が景色良くでた状態で、更に上から透け漆を塗り重ね仕上げた技法です。
日野椀は単色の黒仕上げでも下に赤が、赤仕上げの場合下に黒が塗ってあり、長らくつかっていると良く触る部分が自然に磨り減り自然の時代仕上げになっていきます。この技法は根来塗りが有名です。
日野椀時代塗りは、はじめからこの景色で仕上げた塗り技法です。
室町椀 時代赤 16200円
室町椀 ぼかし 19440円
全体は溜め塗りで、顔料の入っていない漆本来の茶色です。
杢目の部分だけはっきりと浮かび上がらせています。
これも日野椀独自の技法です。
このカタチに木地を挽いて、綺麗な木目が真ん中に来るのは10個に1個程しか出来ません。
多くの条件が揃わないとこの杢目は出ません。
希少な木地でのみ制作できます。
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